歯肉炎・歯周炎の割合
↑実はこんなにたくさんの方が歯肉炎・歯周炎なのです!
歯肉炎とは
歯ぐきの調子はいかがですか。歯肉炎は歯ぐきの表面が腫れて出血し、ひどくなると歯周炎(歯槽膿漏)になります。
鏡で観察して以下の3つを確認してみましょう。
- 赤みがあり、てかてかと光っている。
- 歯と歯の間の歯ぐきが、ぷよぷよ腫れている。
- 歯みがきで出血する。
これらの歯ぐきの状態であれば歯肉炎です。
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歯肉炎のメカニズム
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歯肉炎の原因は?
歯肉炎は治ります!
- 歯肉炎の治し方
- 歯みがきで歯をきれいにすると治ります。歯石はかかりつけ歯科医で除去します。
- 歯のみがき方
- 歯と歯ぐきの境目は歯ブラシで、歯と歯の間は糸(フロス)を使ってきれいにします。
- 口の定期健診をきっちりと!
- 歯肉炎と初期の歯周炎(歯槽膿漏)の症状は同じです。生涯を通して歯を守るために、定期的に口のチェックを受けましょう。
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- STEP1
- “かかりつけ歯科医”で適切な歯磨き法を習って実施。
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- STEP2
- 汚れの除去(スケーリング)
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- STEP3
- 元の健康な歯肉
歯肉炎はそのまま放置すると歯周病に進行し、歯を支える骨が溶けてやがて歯が抜けてしまうことにつながってしまいます。
自分に合った口の清掃方法を見つけるために、かかりつけ歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。さらに再発を防止するために、“かかりつけ歯科医”で定期的に診てもらうことをお薦めします。
“かかりつけ歯科医”を持つと
- 口の中全体を把握している“かかりつけ”なので、急な病気や事故の時にでも安心して治療を受けられます。また、気軽に相談もできます。
- 定期的な歯科健診の時期を教えてくれるので、病気の早期発見と予防処置を忘れずに受けられます。
- 専門的な治療や検査が必要な時、適した医療機関に紹介してもらうことができます。
などの多くのメリットがあります。“かかりつけ歯科医”と長く上手に付き合い、生涯の口の健康を守りましょう。
歯周炎とは
歯周炎は体の一部で起こるので、糖尿病などの全身疾患と密接に関係します。さらに歯を支える骨が溶けてしまうので、放置すると歯が抜けてしまいます。
右のグラフを見ても分かるように、歯を失う原因として歯周炎は虫歯と並んで半分近くの割合を占めているのです。
鏡で観察して以下の5つを確認してみましょう。
- 歯ぐきが下がり歯が長く見える。
- 歯ぐきが歯からはがれ、歯周ポケットが深くなる。
- 簡単に出血したり、指で押すと膿が出る。
- 歯がグラグラしている。
- 噛んだ時に重苦しい痛みや、急に腫れて痛くなる時がある。
このような状態は進行した歯周炎です。歯ぐきと歯を支える骨が壊され、歯が抜ける一歩手前です。
歯周病菌が身体に広がると
歯周病で歯ぐきが腫れると細菌が組織に侵入し、その細菌は血流にのって他の臓器へと侵入します。それが全身疾患に悪影響を及ぼし、肺炎や糖尿病・動脈疾患・低体重出産などにつながることもあるのです。
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歯周炎のメカニズム
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歯周炎の原因は?
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進行させないために
治療の流れ
放置すると歯が抜け、治療に長い時間がかかります。口は「食べる、話す、笑う」の生活のエッセンスを担います。口の機能を守るために歯周炎の治療を始めましょう。
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- STEP1
- 治療方針の説明
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- STEP2
- 歯みがきの方法を確認
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- STEP3
- 汚れの除去(スケーリング)
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- STEP4
- 歯ぐきの中の汚れの除去
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- STEP5
- ブリッジや入れ歯をいれる
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- STEP6
- かかりつけ歯科医での定期健診と予防処置
仙台市 歯と口の健康づくりネットワーク会議 『いつもさわやかなお口のために』 より掲載